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祁連山脈の氷河後退 砂嵐は深刻化

2011年07月08日

 

【新唐人日本2011年7月8日付ニュース】甘粛省の河西回廊と青海省北部の多くの内陸河川の水源となっている祁連山脈。しかし近年、氷河の溶解、過度な採掘や水力発電所の建設および河西回廊地域の盲目的な都市開発などで、周辺地域では砂漠化が進んでいます。専門家が警鐘を鳴らします。
祁連山脈の北麓を流れる黒河。上流には水力発電所が密集し、河の水位も近年著しく下がっています。環境保護活動家の楊勇さんによると、近年、高汚染産業の無秩序な発展や都市の盲目的な拡張により、水不足が深刻化しています。

中国環境保護活動家 楊勇氏
「河西回廊地域の多くの都市は祁連山から流れる。河川に頼っています 。しかし、黒河の中流以下では張掖市が水をせき止め、大量の水を工業用と灌漑などに使っています。
故に黒河の下流になると水がありません。居延海(内モンゴル)ではもう枯れています」

祁連山脈の雪溶け水は56の内陸河川を形成し、また石羊河、黒河、疏勒河の三大河川になります。しかし近年、祁連山西部の西北斜面の170本の氷河のうち、95%が毎年4.9メートルの速度で後退。これも河西回廊の砂漠化の一因となっています。

中国環境保護活動家 楊勇氏
「祁連山は西北地方の給水塔です。今はあちこちで採掘 給水塔を壊しています。氷河も後退がひどく。祁連山の北側には鉄鉱山、南側には多くの露天炭鉱があります。利益に駆られ誰も管理できません。炭鉱開発は水源を脅かしています」

祁連山脈は甘粛省と青海省に跨り、北は河西回廊、南はツァイダム盆地に隣接しています。東西に走る山脈は平均海抜4000メートル。“天山”とも呼ばれています。

新唐人テレビがお伝えしました。



www.ntdtv.com/xtr/gb/2011/07/05/a555662.html.

(中国語)


 

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